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舞台『宮城野』への出演

これまた久しぶりに更新することになったものだ。前回書いた舞台「カズオ」への出演は3月末には終わったので、1ヶ月近くも何も更新しなかったことになる。反省も含めて書き進めるが、また告知というかたちになってしまった。

6月に舞台への出演が決まった。劇作家・矢代静一の作品で、『宮城野』という題名の戯曲である。矢代静一の作品はとてもなじみがある。前に『黄昏のメルヘン』という彼の作品に取り組んで、共演者・仲間の情熱と、作品の清らかさのおかげで忘れられない公演となっている。今回この出演の話が来たときは、ふたつ返事で承諾したものだ。

作家は人生をかけてひとつのテーマを追求しているのだなあと思わせるような矢代静一の『宮城野』。矢代の他作品にも共通する「清らかさ」「愛」「信仰心」、逆に「人間くささ」「貧しさ」なども随所に見え隠れする。

『宮城野』は江戸後期の浮世絵師・東洲斎写楽らしき人物が関係する。写楽自体は劇には出てこない。宮城野と矢太郎という男女2人のふたり芝居である。写楽という名で描かれた浮世絵は超一流の作品なのに、人物像は謎に包まれていて、江戸時代から今日にいたるまで多くの研究家が追求している。

この作品は矢代の想像が多くの部分を占めているにせよ、さすがは劇作家、時代背景も地理もことばも人間関係も正確な裏づけがされているので、作品について調べれば調べるほど新たなヒントが出てくる。作家に限らず、演劇をする人にとって調べ物をすることは半ば必須で、ぼくにもそんな傾向が多大にあるので、知らないことを調査しヒントを導き出していく過程は、推理する探偵のようであり、この上なく楽しい。

さて、矢太郎という人物をどう演じられるか。楽しみだ。「公演は6月に」ということだけ決まっていて、正確な期日はまだ決まっていない。今後またお知らせすることになりそうだ。期待してください。