『玄朴と長英』の公演のための打ち合わせをしてきた。音楽作曲を担当する若柳吉三郎さんとの最初の打ち合わせだった。吉三郎さんとは、『お夏清十郎』のときに初めて仕事をしたわけで、今回で2回目となる。
思えばぼくも幸せだ。公演の度に、というよりも、作品の度に、そこに内在する音楽を作曲してもらえるのだから。もともと、出来あいの曲にはその制作過程があり、それぞれの曲には曲自体の個性がある。だから、どんなに雰囲気が戯曲とあっていようが、楽曲は楽曲なりの世界を持っている。松任谷由美の曲が戯曲にふさわしくても、バッハのピアノ曲がふさわしくても、ワーグナーのタンホイザーがふさわしくても、似通っているというだけで、戯曲そのものの楽曲とは言えない。
黒澤明がビゼーの有名曲を作曲家に提示しても、その曲そのものを映画に使いたいのではなく、作曲家から音楽を引き出したいのだ。
出来あいの曲が演劇にふさわしいことはある。でも、作曲家が公演ごとに戯曲と向き合い、作曲するというのが、一番良いことであることは変わらない。そういった意味でぼくが、またしても、作曲家と『玄朴と長英』のための音楽を紡ぎだせるというのは、幸せにほかならないのだ。
2度目とあって、最初に仕事をしたときとは違って、一歩も二歩も進んだところからスタートをきれたのが嬉しい。チームを作るというメリットはこういうところにあるのね。初期段階の細々とした誤解や不理解というものを飛び越えて、より創造的な段階に近いところから始められる。共同作業の良さである。
また、吉三郎さんも、ぼくも進化しているように思えた。意見や戯曲の印象も一致する点が多く、何かが生まれやすい土壌づくりができたと自負している。思えば、『お夏清十郎』のときは、コミュニケーションも苦労した。共通言語を持っていなかったためだ。今回は違う。前の仕事がお互いの認識にある。これはやりやすい。また、仕事はじめとしてはかなり刺激し合えたとも思っている。
『お夏清十郎』の曲も素晴らしかった。少なくともぼくは愛している。『玄朴と長英』の曲もそういったものにしたい。
こんな仕事を続けていきたいと思っている。
若柳吉三郎さんは、ジプシーギターで数々のライブもやっている。そんな達者な、そして、かなり洞察力にも優れた音楽家に胸を借りられることを誇りとしたい。
リンクを貼っておきます。
ご興味があればぜひ、ライブなどに足を運んでください。
Cocokara 1DAY CAFE(2か月に一度の池袋でのライブ)・・・7月26日にあります。情報は、Cocokaraのホームページにアップされるでしょう。
また、そのライブが行われる日本唯一Gipsy Music専門の Live Bar ”BRUE DRAG”のホームページもリンクしておきます。
思えばぼくも幸せだ。公演の度に、というよりも、作品の度に、そこに内在する音楽を作曲してもらえるのだから。もともと、出来あいの曲にはその制作過程があり、それぞれの曲には曲自体の個性がある。だから、どんなに雰囲気が戯曲とあっていようが、楽曲は楽曲なりの世界を持っている。松任谷由美の曲が戯曲にふさわしくても、バッハのピアノ曲がふさわしくても、ワーグナーのタンホイザーがふさわしくても、似通っているというだけで、戯曲そのものの楽曲とは言えない。
黒澤明がビゼーの有名曲を作曲家に提示しても、その曲そのものを映画に使いたいのではなく、作曲家から音楽を引き出したいのだ。
出来あいの曲が演劇にふさわしいことはある。でも、作曲家が公演ごとに戯曲と向き合い、作曲するというのが、一番良いことであることは変わらない。そういった意味でぼくが、またしても、作曲家と『玄朴と長英』のための音楽を紡ぎだせるというのは、幸せにほかならないのだ。
2度目とあって、最初に仕事をしたときとは違って、一歩も二歩も進んだところからスタートをきれたのが嬉しい。チームを作るというメリットはこういうところにあるのね。初期段階の細々とした誤解や不理解というものを飛び越えて、より創造的な段階に近いところから始められる。共同作業の良さである。
また、吉三郎さんも、ぼくも進化しているように思えた。意見や戯曲の印象も一致する点が多く、何かが生まれやすい土壌づくりができたと自負している。思えば、『お夏清十郎』のときは、コミュニケーションも苦労した。共通言語を持っていなかったためだ。今回は違う。前の仕事がお互いの認識にある。これはやりやすい。また、仕事はじめとしてはかなり刺激し合えたとも思っている。
『お夏清十郎』の曲も素晴らしかった。少なくともぼくは愛している。『玄朴と長英』の曲もそういったものにしたい。
こんな仕事を続けていきたいと思っている。
若柳吉三郎さんは、ジプシーギターで数々のライブもやっている。そんな達者な、そして、かなり洞察力にも優れた音楽家に胸を借りられることを誇りとしたい。
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ご興味があればぜひ、ライブなどに足を運んでください。
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また、そのライブが行われる日本唯一Gipsy Music専門の Live Bar ”BRUE DRAG”のホームページもリンクしておきます。
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