今日は戯曲を二本読んだ。
ひとつは岩松了の『恋愛御法度』。
もうひとつは、川口一郎の『田宮のイメエジ』。
前者についてはいうことはないが、後者の作品はなかなか味わいのある小品であったように思う。
かつて青春時代を過ごした場所を焼け跡として、ある夫婦が再見すると、かつてふたりに共通した友人の姿が思い浮かんでくるといったお話。
戦争の時代にその青春時代を送った夫婦には、ある消し去れない思い出がある。その思い出を振り切るには、戦争ということも振り切らなければならない。焼け跡を前にして、夫婦の葛藤は緩やかに変化していく。
未来に向かうために、焼け跡と田宮のイメエジに直面していく夫婦が描かれている佳作だと思う。
そうなの。振り切ることのできない過去というものはあるんだよね。そこを乗り越えていかなければいけない。そのために、今現在の自分にとって苦しい過去も、試練も耐えなければならない。
ぼくは高校時代・大学時代に、どうしても頭から離れられない、ある人のイメージがあって、それが夢にまで出てきて重圧を与えた。ある意味、その人を常に念頭におくことによって自分の励みにもなった。いわゆるトラウマという名で呼ばれるものかもしれないな。
一変してしまった風景というものもある。現在でも、天変地異のために起こらないとも限らない。年を経るにつれて、もう見えなくなってしまった光景というものもある。また、ほんの数か月で荒廃してしまう人のつながりというものもある。
そういう焼け野原を見て、また未来に進んでゆくのには、勇気や努力がいる。
以前の話だが、パソコンが壊れてホームページのデータが吹き飛んだくらいで、茫然自失になるようじゃ甘いのかな…
舞台は作っては壊すものだと、先輩の俳優から何度も呪文のように聞かされてきたが、そのとおりなのだな。楽日の数時間後には、舞台セットが跡形もなくなくなっているのを何度経験したことか。そして、そのときにささやかながら、また次の舞台に思いを馳せるであろう。
人との出会いも次々に更新されていく。
『田宮のイメエジ』。なかなか面白い作品だな。
ひとつは岩松了の『恋愛御法度』。
もうひとつは、川口一郎の『田宮のイメエジ』。
前者についてはいうことはないが、後者の作品はなかなか味わいのある小品であったように思う。
かつて青春時代を過ごした場所を焼け跡として、ある夫婦が再見すると、かつてふたりに共通した友人の姿が思い浮かんでくるといったお話。
戦争の時代にその青春時代を送った夫婦には、ある消し去れない思い出がある。その思い出を振り切るには、戦争ということも振り切らなければならない。焼け跡を前にして、夫婦の葛藤は緩やかに変化していく。
未来に向かうために、焼け跡と田宮のイメエジに直面していく夫婦が描かれている佳作だと思う。
そうなの。振り切ることのできない過去というものはあるんだよね。そこを乗り越えていかなければいけない。そのために、今現在の自分にとって苦しい過去も、試練も耐えなければならない。
ぼくは高校時代・大学時代に、どうしても頭から離れられない、ある人のイメージがあって、それが夢にまで出てきて重圧を与えた。ある意味、その人を常に念頭におくことによって自分の励みにもなった。いわゆるトラウマという名で呼ばれるものかもしれないな。
一変してしまった風景というものもある。現在でも、天変地異のために起こらないとも限らない。年を経るにつれて、もう見えなくなってしまった光景というものもある。また、ほんの数か月で荒廃してしまう人のつながりというものもある。
そういう焼け野原を見て、また未来に進んでゆくのには、勇気や努力がいる。
以前の話だが、パソコンが壊れてホームページのデータが吹き飛んだくらいで、茫然自失になるようじゃ甘いのかな…
舞台は作っては壊すものだと、先輩の俳優から何度も呪文のように聞かされてきたが、そのとおりなのだな。楽日の数時間後には、舞台セットが跡形もなくなくなっているのを何度経験したことか。そして、そのときにささやかながら、また次の舞台に思いを馳せるであろう。
人との出会いも次々に更新されていく。
『田宮のイメエジ』。なかなか面白い作品だな。
コメント
コメントを投稿