とても静かな夜だ。
いろいろと自分の中で考えやひらめきが生まれては消え、また沸き起こっては別な考えにと移っていく。遠くに輝く星が見える。きらきら輝いては、夜明けとともにまた薄れていく。
感傷かな?
別に小難しいことを考えているわけでもない。しかし、やけに心躍る夜でもある。
危険だな。こんな夜にはすべてが可能とも思えたり、希望がわき起こったりするが、夜明けの眠たい目とともに疲労へと変わるのだから、今こんなときにさまざまな想念が湧き起こるのは虚しいことなのかもしれない。
以前、ドイツのロマン派の詩人のノヴァリスの「夜への讃歌」という詩を読んだことがあったが、内容は忘れた。夜に想像が膨らむという筋だったのかな?
ひとつ気づいたことがある。
騒音の少ない環境では、遠くまで思いを馳せることができるものなのだなということ。遮るものがなければ地平線まで見え、遠くのふるさとや、旧友や家族にまで思いを馳せられる。溝口の『山椒大夫』の母親は佐渡の海岸の崖の上にたって歌を歌っていたものだ。
思えば、どれほどの障害や邪魔や騒音が、ぼくたちの想像を狭いものとしてきたことだろうか?そんな妨害があることが現実だ・リアリズムだと言い切ることで自分たちを慰めてきたことか?
昼の思想は都会の喧噪を壁として認識しているだけで、ならばどれだけその壁を突き破るような夜の想像力を用いることができるのか?
遠くを走る貨物列車の音を聞いてその遠さを感じるように、また、暗闇の森の中でさ迷い歩いた末に一粒の明かりを発見しそれにすがるように、遠くを感じること、そのなかで遠くのものに愛着を見出すこと。
テレビも音楽も聞くのをやめて、また、眠るのもやめて遠くに思いをはせる。
ちょっと感傷的な夜なのでした
いろいろと自分の中で考えやひらめきが生まれては消え、また沸き起こっては別な考えにと移っていく。遠くに輝く星が見える。きらきら輝いては、夜明けとともにまた薄れていく。
感傷かな?
別に小難しいことを考えているわけでもない。しかし、やけに心躍る夜でもある。
危険だな。こんな夜にはすべてが可能とも思えたり、希望がわき起こったりするが、夜明けの眠たい目とともに疲労へと変わるのだから、今こんなときにさまざまな想念が湧き起こるのは虚しいことなのかもしれない。
以前、ドイツのロマン派の詩人のノヴァリスの「夜への讃歌」という詩を読んだことがあったが、内容は忘れた。夜に想像が膨らむという筋だったのかな?
ひとつ気づいたことがある。
騒音の少ない環境では、遠くまで思いを馳せることができるものなのだなということ。遮るものがなければ地平線まで見え、遠くのふるさとや、旧友や家族にまで思いを馳せられる。溝口の『山椒大夫』の母親は佐渡の海岸の崖の上にたって歌を歌っていたものだ。
思えば、どれほどの障害や邪魔や騒音が、ぼくたちの想像を狭いものとしてきたことだろうか?そんな妨害があることが現実だ・リアリズムだと言い切ることで自分たちを慰めてきたことか?
昼の思想は都会の喧噪を壁として認識しているだけで、ならばどれだけその壁を突き破るような夜の想像力を用いることができるのか?
遠くを走る貨物列車の音を聞いてその遠さを感じるように、また、暗闇の森の中でさ迷い歩いた末に一粒の明かりを発見しそれにすがるように、遠くを感じること、そのなかで遠くのものに愛着を見出すこと。
テレビも音楽も聞くのをやめて、また、眠るのもやめて遠くに思いをはせる。
ちょっと感傷的な夜なのでした
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