数日前に観た劇団東演の『恋でいっぱいの森』のパンフレットに、福田善之氏の文章で、芥川比呂志がヴェトナムで枯葉剤をまかれるマクベスの劇をやりたい、と書かれていた。劇の最後の場面はその演出かと思ったのだが、それは別にして、枯葉剤ということばがずっと気にかかっていた。
ピンターの本には、アメリカ政府が自分の膝元の中米の国々を侵略してきた経緯が書かれていて、アメリカに反対する勢力の対抗勢力に武装援助をしてきた歴史が書かれている。
今日はミラン・クンデラの『カーテン』(集英社)のなかで、チェコという国がソ連にいわば併合された歴史を語っている。
大国の横暴なやりくちが気にかかっていた。
昨日だったか、自転車で街を走りながら、ふと思った。もしかして頭上からぼくを狙撃する人間がいたら、ぼくは逃げられるだろうかと。ヒッチコックの『北北西に進路を取れ』でないけど、あんなふうにいきなりぼくを襲うものがあったとしたらどうしようと。少しの時間ではあったが、気になった。
そして今日の夕方、テレビのニュースで知ったのだった。コロンビアとエクアドルの国境近くに、コロンビアの麻薬組織のアジトがあり、それを狙うために、コロンビア政府とアメリカ政府で、空中から枯葉剤を散布しているのだ。しかも2000年から。枯葉剤が地上から高い位置で散布されるため、また、高濃度であるために、風邪にのってエクアドルの住民がそれをまともに浴びている。農産物だけでなく、人間にも浴びせかけているのだ、しかもそれが麻薬撲滅といった大義の名目で。
まさかと思うことが平気に行われている。
核兵器だって使われないとは言い切れない。
クンデラに言わせれば「歴史の悪趣味」か。
特攻隊だって復活するかもしれない。
かっと目を開いて、世界を監視しなければいけないな、わたしたちひとりひとりが。
cf. 恋でいっぱい(?)の森
ハロルド・ピンターはこう語った
ピンターの本には、アメリカ政府が自分の膝元の中米の国々を侵略してきた経緯が書かれていて、アメリカに反対する勢力の対抗勢力に武装援助をしてきた歴史が書かれている。
今日はミラン・クンデラの『カーテン』(集英社)のなかで、チェコという国がソ連にいわば併合された歴史を語っている。
大国の横暴なやりくちが気にかかっていた。
昨日だったか、自転車で街を走りながら、ふと思った。もしかして頭上からぼくを狙撃する人間がいたら、ぼくは逃げられるだろうかと。ヒッチコックの『北北西に進路を取れ』でないけど、あんなふうにいきなりぼくを襲うものがあったとしたらどうしようと。少しの時間ではあったが、気になった。
そして今日の夕方、テレビのニュースで知ったのだった。コロンビアとエクアドルの国境近くに、コロンビアの麻薬組織のアジトがあり、それを狙うために、コロンビア政府とアメリカ政府で、空中から枯葉剤を散布しているのだ。しかも2000年から。枯葉剤が地上から高い位置で散布されるため、また、高濃度であるために、風邪にのってエクアドルの住民がそれをまともに浴びている。農産物だけでなく、人間にも浴びせかけているのだ、しかもそれが麻薬撲滅といった大義の名目で。
まさかと思うことが平気に行われている。
核兵器だって使われないとは言い切れない。
クンデラに言わせれば「歴史の悪趣味」か。
特攻隊だって復活するかもしれない。
かっと目を開いて、世界を監視しなければいけないな、わたしたちひとりひとりが。
cf. 恋でいっぱい(?)の森
ハロルド・ピンターはこう語った
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