次郎長日記も第4まで続きました。前の回に増して感じられるのが、シリーズ化としての一本の物語性。そのぶんひとつひとつのエピソードが薄められていくのは残念でもある。
また、関東綱五郎、増川仙右衛門、桶屋の鬼吉あたりは影が薄くなっている。シリーズ1、2で十分活躍したのだが、4までくると登場人物も増え過ぎて、ある程度簡略化しなければいけない。これらの子分は、あまり特徴あるようには描かれない。
前回も書いたが、コンビというものはおもしろい。石松と追分三五郎のコンビ、桶屋の鬼吉と関東綱五郎。この間抜けなコンビの珍事件がおもしろおかしいのである。
なんでなのだろうか。
二人で一人の女に惚れる基本パターンはある。しかも二人はそのお互いがいて初めて生き生きする。相互に補完し合うところをしながら、ひとつの人格かのようでもある。
石松がどもると、三五郎が代わりに説明してやる。そんなところに友情でも生まれるのだろうか。今回は特に石松と三五郎の友情がクローズアップされていた。
清水の次郎長が勢力を大きくしていく様子が描かれている。そんな暗示などがあるために、物語は継続性を帯びて、次に起こる大きな事件の予感が感じられる。
事件が起こっているときの登場人物の描写を特長持って描くのは難しい。今回の立ち回りは見事ではあるけど、石松や張り子の虎造の珍事件ほどの人間らしさは感じない。
今回もおもしろくはあるのだけど、物語や事件の筋だけが立ちすぎると、印象は弱まるものかもしれない。かえって、筋が進まないほどはみ出た人物描写のほうが楽しいものだ。
そういった意味で加東大介演じる豚松のエピソードが、今回の秀逸な場面といえよう。相撲の場面で、豚松が力士に勝たなければ脚本は成り立たないと思っていたが、ああいったおもしろい演出で豚松が勝利を納めるとは思わなかった。
役者の力量もあるが、場の雰囲気と、豚松の動き、力士の余裕の様子を含めて、すべての演出がおもしろく回転したところであったと思う。
また、関東綱五郎、増川仙右衛門、桶屋の鬼吉あたりは影が薄くなっている。シリーズ1、2で十分活躍したのだが、4までくると登場人物も増え過ぎて、ある程度簡略化しなければいけない。これらの子分は、あまり特徴あるようには描かれない。
前回も書いたが、コンビというものはおもしろい。石松と追分三五郎のコンビ、桶屋の鬼吉と関東綱五郎。この間抜けなコンビの珍事件がおもしろおかしいのである。
なんでなのだろうか。
二人で一人の女に惚れる基本パターンはある。しかも二人はそのお互いがいて初めて生き生きする。相互に補完し合うところをしながら、ひとつの人格かのようでもある。
石松がどもると、三五郎が代わりに説明してやる。そんなところに友情でも生まれるのだろうか。今回は特に石松と三五郎の友情がクローズアップされていた。
清水の次郎長が勢力を大きくしていく様子が描かれている。そんな暗示などがあるために、物語は継続性を帯びて、次に起こる大きな事件の予感が感じられる。
事件が起こっているときの登場人物の描写を特長持って描くのは難しい。今回の立ち回りは見事ではあるけど、石松や張り子の虎造の珍事件ほどの人間らしさは感じない。
今回もおもしろくはあるのだけど、物語や事件の筋だけが立ちすぎると、印象は弱まるものかもしれない。かえって、筋が進まないほどはみ出た人物描写のほうが楽しいものだ。
そういった意味で加東大介演じる豚松のエピソードが、今回の秀逸な場面といえよう。相撲の場面で、豚松が力士に勝たなければ脚本は成り立たないと思っていたが、ああいったおもしろい演出で豚松が勝利を納めるとは思わなかった。
役者の力量もあるが、場の雰囲気と、豚松の動き、力士の余裕の様子を含めて、すべての演出がおもしろく回転したところであったと思う。
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