注目していたフランス大統領選が終わって、サルコジが勝利した。彼について深くは知らないが、パッと見て判断する限り、「好かない奴」。
ぼくがフランスに留学していたときにも感じたが、フランスのアメリカ化。これはサルコジの勝利で加速するのだろうか?自国の文化に誇りを持つといって、アメリカ化を拒む風潮が強い最先端の国だからこそ、反動化のバネも強いのか、フランスのテレビタレントが使っていたアメリカ風英語の真似事は、その当時から鼻につくものだった。
かといって一般生活ではそんなことない、みんなフランス語を使い、フランスの文化とうなずけるような暮らしをしていた。ミッキーマウスはミケだし、わざと英語風にきざに話す人もいなかった。
言葉や文化は出入りを繰り返し、吸収・反発しながら発展するものだが、サルコジがトップにたったことで、その発展が意識的になされるようになるのか?
それともサルコジの主張は、経済のグローバニズムの促進という観点だけなのだろうか?
おそらく変化するなと思えるのは、イラクへの攻撃で世界に緊張が走ったときに、フランスやドイツが中心にアメリカ・イギリスに組しない勢力ができたことがあったが、そんなまともな主張をフランス政府が今後とれる可能性がなくなったことであろう。フランスの右派の動向というより、サルコジの人間性と主張を判断してだ。
フランス全土で暴動やデモが起こる理由はよくわかる。そしてその中心にいるのが学生たちだということも。フランスの歴史をひもとくまでもなく、学生たち、若者たちは無力でありながらも反抗すること、抗議することを武器としている。
学生たちの意見は正しいとは限らないし、単細胞なところもあるが、その反抗する行為に関しては決定的に正しい。
客観的にどうであろうが、反論すること、それを行為で表すことで、政府や受け取る側との対関係ができあがる。そこに葛藤や弁証法が生まれる可能性ができる。
あえて、何も知らないが、「反対!」と声高らかに宣言することが、社会にバネをもたらすのではないか、という超無責任で説得力のない意見を言っている。反対の理由はあとで必ず出てくる。権威には反対。大きいもの、強いもの、金持ちなのには反対しておけばいい。潜在的に頭にくるものたちだから。
フランスでのように暴徒が火をつける騒動は恐いが、表面上なにもないように見える平和の下で、思想統制・画一化を進めるウィルスが蔓延し、淀んだ空気をありがたく吸い込んで生活することは避けたい。
そういう意味で、サルコジの当選はぼくには不快だ。彼が、サルに似ているためではない。
cf. ときにはささやかに・・・
ぼくがフランスに留学していたときにも感じたが、フランスのアメリカ化。これはサルコジの勝利で加速するのだろうか?自国の文化に誇りを持つといって、アメリカ化を拒む風潮が強い最先端の国だからこそ、反動化のバネも強いのか、フランスのテレビタレントが使っていたアメリカ風英語の真似事は、その当時から鼻につくものだった。
かといって一般生活ではそんなことない、みんなフランス語を使い、フランスの文化とうなずけるような暮らしをしていた。ミッキーマウスはミケだし、わざと英語風にきざに話す人もいなかった。
言葉や文化は出入りを繰り返し、吸収・反発しながら発展するものだが、サルコジがトップにたったことで、その発展が意識的になされるようになるのか?
それともサルコジの主張は、経済のグローバニズムの促進という観点だけなのだろうか?
おそらく変化するなと思えるのは、イラクへの攻撃で世界に緊張が走ったときに、フランスやドイツが中心にアメリカ・イギリスに組しない勢力ができたことがあったが、そんなまともな主張をフランス政府が今後とれる可能性がなくなったことであろう。フランスの右派の動向というより、サルコジの人間性と主張を判断してだ。
フランス全土で暴動やデモが起こる理由はよくわかる。そしてその中心にいるのが学生たちだということも。フランスの歴史をひもとくまでもなく、学生たち、若者たちは無力でありながらも反抗すること、抗議することを武器としている。
学生たちの意見は正しいとは限らないし、単細胞なところもあるが、その反抗する行為に関しては決定的に正しい。
客観的にどうであろうが、反論すること、それを行為で表すことで、政府や受け取る側との対関係ができあがる。そこに葛藤や弁証法が生まれる可能性ができる。
あえて、何も知らないが、「反対!」と声高らかに宣言することが、社会にバネをもたらすのではないか、という超無責任で説得力のない意見を言っている。反対の理由はあとで必ず出てくる。権威には反対。大きいもの、強いもの、金持ちなのには反対しておけばいい。潜在的に頭にくるものたちだから。
フランスでのように暴徒が火をつける騒動は恐いが、表面上なにもないように見える平和の下で、思想統制・画一化を進めるウィルスが蔓延し、淀んだ空気をありがたく吸い込んで生活することは避けたい。
そういう意味で、サルコジの当選はぼくには不快だ。彼が、サルに似ているためではない。
cf. ときにはささやかに・・・
コメント
コメントを投稿