ロミオとジュリエットを読んでいる。
マーキュシオの死際の台詞は、謎のような意味を持っている。
ティボルトとマーキュシオが戦っているところに、ロミオが間に入り、戦いをやめさせようとする。マーキュシオを押さえたのだが、その隙にティボルトがマーキュシオを剣で刺す。マーキュシオは、「両家とも滅びるがよい」と捨て台詞を残し、卑怯なティボルト、死の原因となったロミオを呪うかのように死ぬ。
彼の死を契機として、ロミオはその青春から転落していく。両家は全面戦争に突入していくことだろう。
もちろんマーキュシオはロミオと同じ側に属していて、中立の立場にいたわけではないので、ティボルトを大いに恨むことはあっても、ロミオの過失を過度に恨むことはありえない。卑怯こそ憎むべきものであって、判断ミスの過失を責め立てて死んでいくのは、彼の批判的知性やユーモアにはふさわしくない。
だからこそ、謎なのだ。
マーキュシオの死際の絶望的なつぶやきは、予言的な含みも持っている。たしかに、このあと両家はこの戦いに参加した主要な3人をあいついで失っている。
また、ふたつの家の間に共通して、ティボルトとロミオに共通するもの、すなわち熱狂、その間に入り熱狂を馬鹿らしいものとして死をもって示したのだろうか?
ロミオとジュリエット
ロミオとジュリエット(その3)
マーキュシオの死際の台詞は、謎のような意味を持っている。
ティボルトとマーキュシオが戦っているところに、ロミオが間に入り、戦いをやめさせようとする。マーキュシオを押さえたのだが、その隙にティボルトがマーキュシオを剣で刺す。マーキュシオは、「両家とも滅びるがよい」と捨て台詞を残し、卑怯なティボルト、死の原因となったロミオを呪うかのように死ぬ。
彼の死を契機として、ロミオはその青春から転落していく。両家は全面戦争に突入していくことだろう。
もちろんマーキュシオはロミオと同じ側に属していて、中立の立場にいたわけではないので、ティボルトを大いに恨むことはあっても、ロミオの過失を過度に恨むことはありえない。卑怯こそ憎むべきものであって、判断ミスの過失を責め立てて死んでいくのは、彼の批判的知性やユーモアにはふさわしくない。
だからこそ、謎なのだ。
マーキュシオの死際の絶望的なつぶやきは、予言的な含みも持っている。たしかに、このあと両家はこの戦いに参加した主要な3人をあいついで失っている。
また、ふたつの家の間に共通して、ティボルトとロミオに共通するもの、すなわち熱狂、その間に入り熱狂を馬鹿らしいものとして死をもって示したのだろうか?
ロミオとジュリエット
ロミオとジュリエット(その3)
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